こんにちは、Kenjiです。
AOLチャットから始まり、Yahoo!チャット、そしてSkype……。かつてのインターネットには、見知らぬ誰かとフラッと話せる、今とは少し違う「ゆるくて温かい空間」がありました。現代の洗練されたSNSも便利ですが、あの頃の懐かしい雰囲気を今の時代にも提供できないかと考え、新しいチャットサービスを開発・公開しました。

その名も、「chat.exe」です。
公式サイト:chat.exe - あの頃のUIで繋がる、超軽量ビデオ&音声チャット
UIはあえてWindows 95やクラシックテーマを彷彿とさせる古めかしいデザインにしていますが、中身の技術はゴリゴリの最新というギャップにこだわった作品です。
見た目はレトロ、中身は最新鋭。使っている技術の紹介
昔懐かしいチャットの雰囲気を出すためにUIはレトロですが、裏側では通話や映像配信も可能なモダンな技術を駆使しています。エンジニア向けに、技術スタックを少しだけご紹介します。
- 脱Electron・完全Win32ネイティブ: 昨今のチャットアプリは数百MBのメモリを消費しがちですが、
chat.exeは純粋なC++とWin32 APIで構築しています。起動は一瞬、古いPCでもバックグラウンドで羽のように軽く動作します。 - 究極の低遅延を追求した独自UDP・SFUサーバー: 複雑なWebRTCスタックに頼らず、必要最小限の自前バイナリヘッダを用いた独自のUDPメディアリレーを採用。サーバー側では映像・音声の再エンコードを行わないSFU(Selective Forwarding Unit)方式で、遅延をハードウェアの限界まで削ぎ落としました。
- OSネイティブAPIのフル活用: Direct2Dでの描画、Media Foundationを用いたハードウェアエンコードによる映像配信、Windows.Graphics.Captureによる画面共有など、OSの機能(GPU)を直接叩き、ボトルネックを排除しています。ゼロコピー(Zero-Copy)エンコードも実現しました。
- アカウント不要&自律的モデレーション: 面倒なユーザー登録は不要。独自のハッシュIDで匿名性を保ちつつ、一定数の通報で自動BANされる仕組みや、クライアント側でのNGワードフィルター(スパムの自動ミュート機構など)を搭載し、平和な空間を保つ工夫をしています。
- 徹底したデータ非保持(ステートレス設計): セキュリティリスクと日々のメンテナンス負荷を考慮し、サーバー側には過去のチャットログや不要なユーザーデータを一切保持しない設計を徹底しています。
完全無料で提供し続けます💪
7月はサービス開始月だったのでサーバ台数も20台以上で構えていました。そのため請求料金がかなりかさみました。。。💦

料金についてですが、ありがたいことに有志の方からのご支援や、私が開発している他のアプリの収益等で賄えているため、現在のところサーバー代などの持ち出し(自腹)なしで運用できています。さらに、8月以降は状況に応じてサーバーをスケール(増減)できる仕組みに移行したため、今後の維持コストも大幅に低減できる見通しです。
そのため、ユーザーの皆さんには今後も完全無料で提供し続けることができます。もし将来的に人が減って過疎ってしまったとしても、私が維持できる限りは細々と、でも確実に続けていくつもりです。ぜひ、昔の溜まり場のように自由に使ってください。
今後の展望とお願い(モバイル・Mac対応について)
現在はWindows版とWeb版のみの提供ですが、今後はゆっくりとAndroid、iOS、macOS版も作っていく予定です。どんな環境からでもこのレトロなチャット空間にアクセスできるようにしたいと考えています。
【Android版についてのお願い】 Android版をGoogle Playストアで公開するためには、「一定数のユーザーからのテストレビュー」が必須となる要件があります。開発が進み、テストにご協力いただける段階になりましたら、X(旧Twitter)等で共有・募集をさせていただく予定です。その際は、ぜひ皆さまのお力をお貸しいただけるととても嬉しいです!
ダウンロードはこちらから
誰かと話したい夜、なんとなく作業通話がしたい時、ただチャットのログが流れるのを眺めたい時……。「chat.exe」が皆さんの新しい(そしてどこか懐かしい)居場所になれば幸いです。
▼ ダウンロード (Win 64bit) ▼
▼ Microsoft Store からダウンロード ▼
▼ ブラウザ版 (Web) を開く ▼
インストール不要、ダウンロードした「chat.exe」を起動するだけで、すぐにチャットルームに入れます。ぜひ遊んでみてください!バグ報告やご感想も、Xやコメントでお待ちしております。