IT企業の現場でよく使われる無償のツール10個厳選して紹介します。ここではWindowsの環境を想定しています。
あくまで著者の独断と偏見です。
Visual Studio Code
Visual Studio Codeは、様々なソースコードの編集ができるテキストエディタ。便利なプラグインをワンタッチでインストールできるため、開発現場ではよく利用されています。また、Git連携も標準で備わっています。
新しく言語を習得するビギナーにもお勧めしたいツールです。
WinMerge
WinMergeは、ドラッグ&ドロップで2つのファイルやフォルダの差異を色付きで分かりやすく明示してくれるソフトです。Git等で管理されていないファイルの比較で重宝しています。
7-Zip
7-Zipは、様々なファイルやフォルダの圧縮・解凍を行えるオープンソースソフトウエアです。Windowsの標準の圧縮では、パスワード付きzipが作成できないので、このツールがあると便利です。また、Macで圧縮されたzipファイルをWindowsで解凍したときにファイル名やフォルダ名が文字化けしてしまう現象もこのツールでは発生しません。
Paint.NET
Paint.NETは、無料でありながら様々な機能を搭載した画像編集のソフトウエアです。Windows標準のペイントでは、サポートされていない「レイヤー機能」や「隣接する範囲の選択機能(PhotoShopで言う自由選択ツール)」や「透明度を取り扱える」ため簡単なアイコンやロゴの作成で重宝しています。
WinSCP
WinSCPは、ローカルのファイルをサーバーにアップロード(およびダウンロード)できるツールです。左ペインがクライアント、右ペインがサーバーとなっており、ドラッグ&ドロップでファイルを転送することができます。
対応するプロトコルは、
SFTP、SCP、FTP、WebDAV、Amazon S3
となります。
サクラエディタ
サクラエディタは、Windowsネイティブで動くテキストエディタです。Visual Studio Codeを紹介しましたが、こちらは軽量で高速動作する無償のエディタとして高い人気があります。大学や企業のクライアントソフトとしてプリインストールされていることもよくあるようです。
私個人としては、秀丸エディタやMIFESというテキストエディタを使用していますが、無償ということで今回はサクラエディタをご案内しました。
VirtualBox
VirtualBoxは、仮想的に別のOSを実行できるソフトウエアです。例えば、Windows11上で、Windows7を動かし実行することができます。スナップショットという機能もあるため、スナップショットを撮った時点に仮想環境の状態を元に戻すことができます。
開発現場では、様々なOSの動作確認や開発環境の構築(統一化)のために利用されることがあります。また、新OSには対応していないソフトでも仮想環境上で動かすこともできたりします。
仮想環境を作るにはOSのインストールイメージiso等を用意する必要があります。
Draw.io
Draw.ioは、ブラウザ上で様々な図表を描くことができるWebサイトです。作成した図はPNGファイルに出力して、PowerPoint等に貼り付けることができるので、サーバやシステム構成のイメージ資料を作成することができます。
ドラッグアンド&ドロップで様々な既定の図表を配置できるため、スピーディに目的の図を作成できます。
PENCIL
PENCIL(ペンシル)は、Draw.ioと同じくドロー系となりますが、UI(ユーザインタフェース)のラフを描くことができるクライアントアプリとなります。手書き風のコントロールが用意されているので、ドラッグ&ドロップで配置してリサイズするだけである程度イメージが完成します。顧客とのイメージ共有するための図表を簡易に作成できるため重宝しています。
clibor
clibor(クリボー)は、クリップボードの履歴を管理してくれる常駐ツールです。クリップボードの過去の履歴の管理だけではなく、よく使うテキストを定型文として登録することができます。私は、よく使うコマンドなどを登録しています。規定ではCtrlキーを2回押すとcliborの管理画面が立ち上がってくるので、マウスやキーボードの操作で、履歴や定型文の文字をクリップボードにセットできます。私は、Windowsのスタートアップにショートカットを登録して常駐ソフトとして使っています。
以上、10個の無償ツールを紹介してきました。OSの機能やWebサービスである程度できるようになってきているため、追加インストールが必要なツールは昔に比べて少なくなってきている印象はありますね。
もし他におすすめツールがありましたらコメント欄に書いていただけると嬉しいです。